「小中学校の友人なんてクソみたいなもの」
「親友や仲のいい友達はいなくていい」
林修氏の発言がネット上で批判を浴びている。
本来は、イジメに悩んでいる小中学校生に伝えたいこととしての発言だったらしいが、インパクトが強すぎたためか、小中の頃にいい思い出がない林氏のコンプレックス(どこの誰がそこまで林氏を知っているのか?)から出た発言だと受け止められてしまい、「俺は幼馴染を大切にしている」などといった反発が出てしまった。
林氏に言わせれば、社会人にとって大切なのは現在一緒に仕事をしている人であり、TBS系教養バラエティー番組「林先生が驚く初耳学!」調査では、40歳の男女100人に聞いたところ、小中学の友人に1年に1回も会わない人は59人、殆ど会わない人は6人だった(年に1回以下は93人)。
「考えてみればたまたま同じ地域に居て、たまたま同じ年齢で、40人の枠に放り込まれて、その中で…ね!」
そしてこれらの発言は、「プレジデント オンライン」にネットニュース編集者の中川淳一郎さんが起稿したものに林氏が共感したからだ。
president.jp
ただし、順調な人間関係を保てている人にそれを壊せと言っているわけではないが、うまくいかない友人関係の中で不登校になるとか、自殺したいなどど思い悩むケースがあるならば、「大人になったら年に1回も会わなくなる人たち」だと子供たちに分かってほしい。
子供にとって学校生活に潜む悪魔のようなイジメっ子だが、そんなイジメっ子は自分の人生にとって何一つ大切な人物ではないため、いじめに悩む子供達は、
「自分を苦しめるような人との人間関係はどうなってもいい」
と、割り切った考えを持てるようになってもらいたい。
しかし、いじめられる子は優しい子が多いから、割り切った考えというのは難しいのかもしれない。
「本当に大切な人だけ大切にすれば、幸せになれる」
「生涯の友」にいつ出会うかは人それぞれ。
しかし、自分は残念ながら、そこまでの友達は思い浮かばないけれど、だからと言って現役の小中学生に『今の友達はクソ』なんて言うことはできない。
ましてや、都会ではそういったドライな人間関係も可能なのかもしれないが、地方では人間関係がより濃密なだけに、簡単にクソとは言えないのが現状だろう。
「小中学校の友人なんてクソみたいなもの」
「親友や仲のいい友達はいなくていい」
こうした考えは、無駄を省き効率的に生きていける、頭のいい人が持てる思想なのだろうとは思うが、一方で
「幼少期の体験から来ているのではないのか?」
「間違っちゃいないのだろうが、幼少時代はあまり楽しい思い出がないのかな?」
「小中の頃に良い思い出なかったから、コンプレックス持ってるんじゃ?」
と、林氏に対して冷ややかな意見もある。
余談・・・
自分としては、「友達とわいわいがやがやと飲んで食ってを久々にしたいなぁ」
なんて時々思うが、いざそういった予定が実行されるとなると、
「あぁ、やっぱ面倒くさいな。余計なことを言わなければよかった…」
なんて、「どないやねんっ!」と、総突っ込みされてしまいそうな煮え切らない複雑な中年心を発動させてしまうのだが、いざその催しが始まってしまえばやっぱり楽しくて、「近いうちにまたやろうね!」なんて先陣を切って言い出す自分がいるから、本当に質が悪い。
・・・
話しが若干それてしまったが、自分の結論としては林修氏よりだと思う。
しかし、小中学生時代のわが子を思い出した時、それだけの強靭なメンタルを持つことは到底できないと思うかから、一人きりで戦えなんてことは言えない。
自分の学生時代を思い出してみても、その時その時で誰かが仲間はずれになったりして、多かれ少なかれ嫌な思いをしたという記憶がある。
そして、その頃の自分の辛い思いを、自分の親がどれだけ知っているのかと言えば、ほとんど知らないのに等しいと言ったところだろう。
そう、子供は口に出さないだけで、家の外では親が思う以上に、嫌な思いをしながら社会勉強しているのだ。
だから、本当に逃げ場がなくなった時は、
「自分を苦しめるような人との人間関係はどうなってもいい」
くらいのアドバイスはしてあげてもいいと思うのだが。
違うかな?