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Every day is a new day.

たべこ一家とうさぎ一家の何気ない日常

20代で甲状腺がんになってしまった女。その2

診断結果を聞きに

保育園に上がる前の二人っ子は、車だと40分位で行ける、自分の母に預けて病院へ行った。

予約してあるとはいえ、その通りにはいかない診察時間。半日は余裕で潰してしまう。

退屈させるのもかわいそうだし、病院だからやっぱり、環境もよろしくないだろうから。

 

"悪性ではなかった。良かったですね。"

のただ一言が聞きたい一心で、病院へ向かった。 

 

受付を済ませ、病院独特な臭いの間をすり抜け、外科外来へ。

あふれかえる人の中、とりあえずは現在何番目の人が診察中なのかを掲示板で確認すると、まだ先に10人以上はいるよだった。

出るものもなくなってしまったのにトイレへ何度となく行き、そして病院の庭へとまわり、あまり大きくない池の錦鯉たちを眺めた。

しかし、鯉を見ているというよりは、鯉と自分との間の空を見ていた。

 

はっと我に返り、診察の大体の順番は分かっていたが、もしかしたら番が来てしまっているのではないかと速足で戻り、表示板の数字がまだ遠いと分かると、またうろうろし始めるのであった。

 

順番があと二つ後になった時点で、診察室前の椅子に着席し、死刑宣告を受けるような気持ちで、その時間を待った。

気の遠くなるような時間を経て、やっと診察室に入れてもらえた。

 

とりあえずの挨拶を済ませると、 

「さっそくなんですが、この間の細胞診の結果は3でした。」

机の上に検査結果用紙を差し出しながら、先生が言った。

 

細胞診の大まかなクラス分けは、1が良性・5が悪性(がん)。

3は微妙なところだけれど、今思えば先生は、触診の時点で分かっていたと思う。

 

〝おっ、5じゃなかったんか。〟

少し良かったな感を出してしまい、ホッとするのも束の間、

『細胞がよくとりきれていない可能性もある中での3だから、早くとったほうがいいと思う。

さらに追い打ちをかけるように、

「大きさも3センチ近くあるから、早く手術を決めないと。後悔するようなことになったら・・・」 

躊躇している自分に、先生が手術を受けるように急かした。

「う〜ん・・・」

〝参ったなぁ、二人っ子はどうしよう?〟

そればっかりが頭によぎった。

 

手帳を取り出した先生が、先に入っている手術の予定を確認し、役1ヶ月先に自分の手術日か決定した。

 

その後は入院の注意説明を受けて帰ったんだっけな?その辺は記憶が曖昧だが、以外に冷静でいたと思う。

悪い方のシミュレーションは、ジャッジが下るまでの数日間、頭の中で何度も繰り返していたので、それほどのダメージを食らわずに済んだのかも。

 

しかし帰り道、〝手術の話をしたいから、旦那さんに私のところへ早めに来てもらいたい。〟という先生の言葉を思い出し、急にさらなる不安が押し寄せてきた。 

 

〝もしかして、本当は物凄く進行しちゃってて、まずいことになっているのか?〟

 

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