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「フランケンシュタインの恋」主題歌・RADWIMPS【棒人間】がきている

 

普段は自分も娘もあまりドラマは見ないのだが、日曜の夜、珍しく娘がテレビにかじりついていたのを思い出した。

その時自分はテレビを横目で見ながら、パソコンに向かっていた。 

 

 

Eery, 恐怖, 茎, フランケンシュタイン, 森林, 精神病質者, 攻撃

 

 

そのドラマとは、

大学で何か(菌?)の研究に励む二階堂ふみ(役名は忘れちゃった)は、心優しい怪物を演じる綾野剛を、120年もの間暮らしていた森から人間社会へと引きずりだしたうえに、家へ連れて帰り風呂に入れさせて、大学にまで連れていき、挙げ句の果てには柳楽優弥(二階堂ふみの先輩)の家に下宿させてしまうという、二階堂ふみのエゴドラマ。

空気を読めない自分勝手な質問や行動を繰り返す二階堂ふみが、綾野剛をことごとく困らせる・・・

 

というドラマだったと思う。

(自分の偏見が強いと思われるので、そこは勘弁してください)

 

「まったく、自分勝手な女だ…綾野剛をそっとしといてやってくれ」

「どっちが怪物なんだか分かったもんじゃない」

 

そうブツブツ文句を言いながらも、そこにはもう制作側の罠にはまってしまった、

フランケンシュタインの恋に引き寄せられている自分が完成されだのだ。

 

 

画像

出典:綾野剛「フランケンシュタインの恋」| 2017年4月期スタートの春の新ドラマ情報一覧 | Yahoo!テレビ.Gガイド [テレビ番組表]

   

 

「ふんっ、綾野剛がかっこよくてお茶目だから、しょうがないな来週も見てやるか」

と思ったと同時に流れてきた主題歌。

その曲を聴いているうちに、何年ぶりだろう?

ぶわっ!と心に何かが響いてきたのは。

 

大ヒット映画『君の名は』の主題歌・『前前前世』は誰でも一度は耳にしたことがあるとだろう。

そしてそれを作り出したRADWINPSの『棒人間』が『フランケンシュタインの恋』の主題歌である。

 

 

棒人間

RADWINPS

作詞・作曲:野田洋次郎

 

ねぇ

僕は人間じゃないんです ほんとにごめんなさい

そっくりにできてるもんで よく間違われるのです 

 

僕は人間じゃないんです じゃあ何かと聞かれましても

それはそれで皆目 見当もつかないのです

 

見た目が人間でなもんで 皆人並みに相手してくれます

僕も期待に応えたくて 日々努力を惜しまないのです

 

笑顔と同情と謙遜と 自己犠牲、朝起床に優しさと

優に1億は超えそうな 必要事項を生きるのです

 

しかしまったくもってその甲斐もなく 結局モノマネはモノマネでしかなく

一人、また一人と去ってゆき 人間が剥がれ落ちるのです

 

大切な人を幸せにしたり 面白くもないことで笑ってみたり

そのうち今どんな顔の自分か わからなくなる始末です

 

僕は人間じゃないんです ほんとにごめんなさい

そっくりにできてるもんで よく間違われるのです

 

僕は人間じゃないんです じゃあ何かと聞かれましても

それはそれで皆目 見当もつかないのです

 

僕もいつの日にかホントの 人間になれるんじゃないかなんて

そんな夢を見ていました 夢を見てました

 

ほどよくテキトーに生きながら ほどよくまじめに働きながら

全然大丈夫なフリしながら たまに涙流しながら

 

手に入れた幸せは忘れるわ 自分のことばかり棚にあげるわ

怒らせ、苛つかせ、悲しませ 僕は一体誰ですか?

 

どうせこんなことになるのなら 初めから僕の姿形を

人間とは遥かほど遠いものに してくれりゃよかったのに

 

誰かのために生きてみたいな 生まれた意味を遺してみたいな

この期に及んでまだ人間みたいなことをぬかしているのです

 

人間として初歩中の初歩を 何一つとしてできないままに

よくもまぁそんな気になれたもんだ 怒るのもごもっともです

 

僕は人間じゃないんです ほんとにごめんなさい

そっくりにできてるもんで よく間違われるのです

 

僕も人間でいいんですか? ねぇ誰か答えてよ

見よう見まねで生きている 僕を許してくれますか

 

僕は人間じゃないんです ほんとにごめんなさい

そっくりにできてるもんで バッタもんのわりにですが

何度も諦めたつもりでも 人間でありたいのです

 

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恥ずかしながら、紅白に『君の名は』で出場していたのは知っていたが、RADWINPSというバンド名までは知らなかった。

結構怖い歌詞の楽曲もあるそうで、一応には何とも言えないのだが、

少なくとも『棒人間』に関しては、当の本人でさえよく分かっていない本当の自分を言い当てられているようで、少しゾッとした。

【僕は人間じゃないんです ほんとにごめんなさい】が頭から離れない。

 

音楽で成功して、欲しいものはすべて手に入れられるであろう環境にある野田洋次郎氏が、この詞を書けるという才能には次元の違う羨ましさと、おこがましいが悔しいという複雑な感情を抱いてしまう。

 

面白くないことで愛想笑いしたり、職場でうまくいかなくても平然を装ったり、

自分本位でしか物事を考えられなかったり、何不自由なく暮らせているのにさらに欲をさらけ出したり・・・

 

 

ん?

人間臭いじゃん、人間らしいよね?こういうのって。

 

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