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人間を冷凍保存して生き返らせたところで、誰が幸せなのだろう?

 

世界最年少の冷凍保存

「必ず人体の蘇生が可能になる日が来る」

タイに住んでいた2歳の女の子は、小児脳腫瘍にむしばまれていた。

進行がとても速く悪性度の高い難病で、世界的には確立された治療法がない。

愛らしい笑顔を振りまいていた女の子の生命維持装置が切られる時、最期に立ち会った家族と親族は祈り、その小さな体を抱きしめたという。

そして、両親から依頼を受けたアルコー延命財団チームはタイに飛び、女の子の生命維持装置が切られると同時に初期凍結処理を開始して、組織損傷を受けることなく、深い凍結状態にするためすぐさま体液を排出し凍結液を注入した。

その後、特別に設計された棺で脳を摘出すると、-196℃に冷凍したまま米国へ輸送した。

  

両親は「娘を亡くした悲しみが癒えるにはまだ時間が必要」と語っており、冷凍保存することが未来への希望になっているという。

2歳の娘の脳を冷凍保存し、蘇生した我が子と再び会える日を待ちわびているのだ。

  

ただし、アルコー延命財団は冷凍保存までの施術と保管は請け負うが、蘇生に関してはなんら保障はしていない。

また、費用は全身の保管が20万ドル(日本円で約2260万円:1ドル113円で計算)、頭部だけの保存は8万ドル(約904万円:1ドル113円で計算)の保管料と別途年会費がかかる。

そして蘇生に成功した場合、冷凍保存された脳は記憶や人格などが残っている可能性があるといい、女の子の両親はたとえ体が変わっていても愛する娘に再会できることを心から待ち望んでいるのだ。

 

アルコー延命財団( Alcor Life Extension Foundation)

人体冷凍保存(クライオニクス:Cryonics)の研究、実行を目的としたアメリカ合衆国の非営利団体。

クライオニクスにおけるパイオニアとして知られているチェンバリン夫妻によって、カリフォルニア州にAlcor Societyとして設立された。

現在はアリゾナ州スコッツデールに存在し、公開鍵暗号の開発者の一人であり、最近では分子ナノテクノロジーと人体冷凍保存の研究者として知られているラルフ・マークル氏が理事を務める。

 

そして、1976年7月16日、初の人間の冷凍保存を行った。

 

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ヌマエラビル 

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出典:氷点下196℃でも生存するヒル「ヌマエラビル」が発見される!!凍結と解凍にも耐える!! | コモンポスト

 

一部のカエル・北極圏の魚・昆虫は、細胞内に天然の不凍剤を有しており、これが氷から身を守ってくれるため、複数回の冷凍/解凍サイクルを生き残ることができる。

また、ヌマエラビルは-196℃の液体窒素に24時間入れられても復活でき、-90℃の低温の中で3年間近くも生きられることが知られている。

しかし、他の動物では冷凍時にできる氷の結晶によって細胞が破裂したり、損傷を受けてしまうから、これに対応するため細胞を保護する不凍液が開発された。

 

金魚やカエルなどは瞬時に凍らせたあと、常温の水に戻すとまた動き始めることもあるが、人間は体が大きすぎるため、冷凍に時間がかかり氷の結晶で細胞が破壊されてしまうから、全身を一瞬で冷凍する技術ができれば蘇生が可能になるかもしれないという。

 

・・・しかし、いまいち納得できない 

人間の身体は細胞組織と成分が適切に保存されれば、生命を止めて再開させることが可能なんだって。

 

でもさ、それにしたって・・・

病気に侵された身体を復活させて、どう生きろというのだろう?

その頃には難病の治療法が確立されているのならば話は別になるのだろうが、頭部だけを保存しているといっても、今回の女の子は脳腫瘍で脳内の広い範囲を病に蝕まれているわけだから、復活できたとしても両親だって、そして何よりも本人だってまた同じ苦しみを繰り返さなければならないのではないのかと。

 

とは言っても自分も子供がいるからさ、タイの女の子のご両親の気持ちも分かるよ!

分かるけれどさ・・・

 

何年先?何十年先?

きっと、近い未来の子孫達は自分が思いもつかないような偉業を成し遂げてくれるだろう。

そして近い将来ならば、冷凍保存されている方の家族も知り合いも身近にいるだろう。

 

しかし、それ以降は⁉

そこで生き返れたとしたって、その人の記憶にはない新しいことの連続だろう。

万が一、家族をまったく忘れてしまったまま生まれ変わったとしたら、本人の希望ならまだしも冷凍保存を望んだその人の家族は心から幸せと言えるのか?

 

優秀な人材を蘇らせたいという考えも分からないでもないが、過去には遡ることのできない運命に逆らうということは、生物誕生約38億年の歴史に背くことにはならないのか⁉

 

身近なところで・・・ 

地位も名誉も金も持たないが、仕事に対しては誰よりも真面目で家族思いのおちゃらけ旦那を亡くして早五年経った。

『病気を完治できるのなら、多少の借金をしてもいいからどうにか治せないものか?』

『何かの奇跡で生き返らないものか?』

と、少しおかしな考えだと思う方もいるかもしれないが、今になっても真剣に考えることがある。

しかし、死んだ旦那を冷凍保存しようなどとは思いつくこともなかった。

というか、自分の知識がそこまで追いついていなかったというのが本音だろうか。

 

いや、知識があったとしてもそれを望まないだろうな。

いずれにせよ、人に生まれたからには最後まで人でありたいわけで。

・・・とは言うものの、タイの女の子のご両親の気持ちも痛いほど分かるわけで。

 

あなたは未来を信じて冷凍保存されたいですか?

倫理難しぃ~っ!

 

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