仕事から帰ったら実習帰りの長女がいた。
これから学習塾に講師としてバイトに行くため、何か食べさせなくては。
米櫃の横に無造作に置かれているジャガイモ。冷蔵庫をのぞけばピザ用チーズ。戸棚をあければツナ缶。ということで、
いももちを作る。
足りないよりは、余るほうがいいということで、わが家はいつもいっぱい作って冷凍保存。
- ジャガイモ4個はよく洗って、水を切らずに1個ずつラップにくるむ。
- レンジに並べて11分前後。最初6分加熱したら裏返してさらに5分。そして、熱いうちに皮をむかないと、なんて言われているけど、そのままで2~3分蒸らしが大事。加熱むらがなくなる。
- ジャガイモの皮をむいてつぶし、片栗粉大さじ3杯とツナ缶1個を入れて混ぜる。ぽそぽそにならないように牛乳も適量入れる。
- 手のひらにおさまるくらいの大きさに形を整え、中央にくぼみを作ってピザ用チーズを好きなだけ入れてくるむ。
- あとはバターでもオリーブオイルでもサラダ油でも、お好みの油をひいていい色になるまで焼くだけ。両面に軽く塩コショウ。
- そのままでも、ケチャップをつけても。
今日は12個できた。毎回できる数が微妙に違うという適当料理。
例のごとく料理を写真に収める長女。
『写真に残すような物出してないよ、まったく。もうそろそろ時間になるから、早く食べな。そんな写真友達に見せるんじゃないよ。』
大きいボウルいっぱいに入れたサラダも一緒にテーブルへ。
口いっぱいに頬張る娘。『うまい。』
この子はたいがいのものは何でもうまいと言う。こちらとしては、悪い気はしないが長女の味覚が少し気になることもあった。
しかし、苦手なものははっきりしていて手をつけない。外食よりは、家のご飯が好き。
気持ちだけ残ったサラダと、『帰ったらまた食べるから取っておいて。』と6個焼いて、1個余ったいももち。
長女が出かける前に2人でうさぎ一家のもとへ。
自分:『ねぇ、お父さんご飯食べてないよ。具合悪いんじゃないの?』
長女:『違うよ。お父さんは繊細だから、少しでもご飯が違うと慣れるまで時間がかかるんだよ。』
へぇー、そうだったんだ。聞くといつもの餌がなかったらしく、見慣れないパッケージが置いてあった。
繊細な舌を持つうさぎ。かたや何でもうまいと食べる娘。対照的で少し声を出して笑ってしまった。
『なに?なにがおかしい?』
不思議そうに娘が自分を見ている。
繊細な父