悪魔ちゃん
悪魔ちゃん命名騒動(あくまちゃんめいめいそうどう)とは、実子に「悪魔」と命名しようとし、その命名を不適切であるとして行政が受理を拒否したことによる騒動である。
1993年8月11日、東京都昭島市の役所に「悪魔」と命名した男児の出生届が出された。「悪」も「魔」も常用漢字の範囲であることから受付されたが、市が法務省民事局に本件の受理の可否に付き照会したところ、子供の福祉を害する可能性があるとして、親権の濫用を理由に不受理となった。届出者(当時30歳)は、東京家裁八王子支部に不服申し立てを行い市役所と争った結果、家裁は「命名権の乱用で戸籍法違反であるが、手続き論的立場から受理を認める(つまり結果としては親側の勝訴)」との判断を下したが、市側は東京高裁に即時抗告した。
その後両親は、男児が悪魔との名前に反応していることを理由に、他の漢字を用いて再度「あくま」の名で届け出ようとしたが、市役所はこれも不受理とした。届出者は類似した音の名前を届け出て、これが受理された。
覚えている方もいるだろうか?
悪魔ちゃん騒動。
命名の意図は、
- 「珍しい名前だから人の記憶に残る。人の記憶に残り、人が集まる。そうなれば普段出会わない人と出会う確率も上がるし、いろんな良い経験もできると思うんですよ」
- 「悪魔は悪の世界で最強。何かでトップになる、そんな子供に育ってほしいから」
だって。
【悪魔】がだめなら【阿久魔】でどうだと届けてはみたものの、悪魔を連想させるという事でやはり受理されず、家族・友人が【アク】と呼んでいることから【亜駆】と命名し受理された。
う~ん、
当時20代前半でまだまだひよっこだった自分でさえ、『この親やばいだろ。』と思ったのを覚えている。
案の定父親はその後、覚せい剤取締法違反や窃盗容疑で逮捕されてしまった。
亜駆さんはその後児童相談所に引き取られたらしい。
もう立派な成人になっている事だろう。
幸せでいることを願う。
キラキラネーム
名前の響きがかっこいい・かわいいというだけではなくて、グローバル化されていく社会にも対応できるようにと真面目に考えた親の思いもきちんとあるようだが・・・
個性的で時には難解不読なキラキラネーム。
目立つためには世の中の誰一人ともかぶってはいけないのである。
以下の名前、皆さんは読めるだろうか?
- 光宙:ぴかちゅう
- 皇帝:しいざあ・みかど・れおん・こうたなど
- 黄熊:ぷう
- 愛翔:らぶは・あいと・まあとなど
- 永恋:えれん
- 海音:まりぶ・まりん・かいと・かのん・かいんなど
- 在波:あるふぁ
- 紅多:べーた
- 出誕:でるた
- 姫心愛:ぴゅあ
ほんとかなぁ~?
と目を疑ってしまうようなキラキラネームをあげてみた。
もちろん個性は大事。
しかし、親のエゴでつけてしまった子供の名前に、後悔している家族も少なくないという。
キラキラネームと子供があまりにもかけ離れていた場合などは、子供がいじめられてしまう事もあるらしい。
挙げ句の果てには改名する羽目にも・・・
その場合には家庭裁判所に許可を得て、正当な事由かどうかを裁判官に判断してもらわなければならない為、容易く簡単にはいかないのである。
なかにはいじめられ続け、成人後に改名できた後でさえも納得がいかず、命名した父親を殺害してしまったという事件もあった。
親としてはすばらしい意味を込めた名前だったが、周りには理解してもらえずに最悪な事態となってしまった。
これから赤ちゃんを迎える家族は、成長した子供が自分の名前の由来について、堂々と胸を張って言えるような命名をお願いしたいものである。
世界地図では小さい小さい日本。
これからのグローバル社会を考えているのなら、逆に日本人らしい古式ゆかしい名前の方が、インパクト大なんじゃないのかな?
~麿・~彦・~衛門・~太郎・~丸・はな・いと・~子・たま
今現在思いついたものばかりだけど、結構真剣に書いてみた。
まぁ、ここまで偏ることはなくとも、日本人らしい世界では圧倒的少数派な素敵な名前がついていれば、世界でも十分戦えると思う。
世界で戦わずしても、日本人らしい名前ならば周りとの協調がとれて、それはそれでいいことだと思う。
もちろん、キラキラネームがついている諸君たちも、自分の名前に満足しているのなら、それはそれは最高な事である。
親に感謝しつつ、名前に負けないくらいの個性を発揮して活躍していただきたい。