きょえい‐しん【虚栄心】 の意味
自分を実質以上に見せようと、みえを張りたがる心。「虚栄心が強い」
他人の干渉ばかりしている人。
仕事では全く関係のない、家庭事情を根掘り葉掘り調べたがる人がいる。
旦那も子供もいて、仕事も続けていられるんだから、何か不満があっての干渉ではないと思うのだが。
ただし、興味本位だけのものじゃないと思う。
他人の全てを知って、優越感に浸るというか・・・
他人の不幸話を聞いては、
『え~⁉かわいそう。何でなの?』ってバカでかい声で騒ぐ。
しかし、そう言っている顔の裏側では口角が上がっているんだろうな・・・
とにかく、職場で誰かが周りの者に質問したとしても、いの一番に答える。
答えてそれが間違ったとしても、
『あれ〜?だって、◯◯さんがそう言ってたよ。』
『え〜、だって・・・。』
と言い訳してくる。
相談されて問題点を解決できない人間に思われたくないのと、自分が間違っているわけではないという事を、強調したいのだ。
興味本位で、『◯◯さんはあの後、どうなったかね〜?』なんて口にしようものなら黙っちゃいない。
『あ〜、それなら…。』
口を挟んでくる。虚栄心が黙ってはいない。
人の知らない事全てを知っている立場でいたいらしい。
やっぱり何かコンプレックがあるのかしら?
「そんな人相手にしなければいいじゃん?」
と思う方が多いとは思うが、なにせ狭い部署の中、ものすごくよく通る大きい声で、ここぞとばかりに知り得た情報を得意げに披露するので、嫌でも耳に入ってくる。
本当に聞くに耐えられない時は、自分はトイレへ行ったり、違う部署へ出向いてみたりと、なるべく聞かずに済む方法を試している。
入社当時は極めて控えめな人間だったのだが、10年の月日を経て虚栄心モンスターに育ってしまったのだ。
そうに育ててしまった上司も悪いんだろうな。
他人の不幸は蜜の味
まさしく彼女の代名詞かもしれない。
人は誰しも、自分をより良く見せたいという願望を持っている。
自分も正しくその通りで、誰かに必要とされ、存在を認めてもらいたいと思う。
しかし、大概の人は自分を分かっているから、現実の自分とかけ離れた虚栄を作ろうとはしない。
他人の自分が言う事ではないけれど、何一つ不自由している事はないように見える彼女。
学歴や資格、容姿、配偶者、子供の有無等、特に問題なところは何一つないのになぁ。
しかし、人の心の奥底の闇まで他人の自分が分かるわけがない。
虚栄心が強い人の精神世界の中では、自分の存在が実態を離れて大きく膨れ上がっているらしい。
そして、その巨大化した自分を満足させるために、ことあるごとに自分を飾り、人に大きく見せる必要が生じてしまうのだ。
その結果、精神的にも金銭的にも無理をして、自分を飾ろうとする。
結局、虚栄心の強い人は、自信の無さの裏返しなんだな。
で、常に自分が優位に立ちたいから、ありとあらゆる面から身近な他人と自分を比較しているのかも。
でも、こういうのって何の意味があるの?
他人がいくら不幸だろうが、絶頂期だろうが、今の自分は変わらないのに。
しかし、自分に対して自信がない人は、心の中に不安を抱えていて、
「ありのままの自分では他人に受け入れてもらうことができないのではないか?」
と思っているから、つい他人に対して、本当の自分よりも大きく見せようとしてしまい、見栄を張ってしまう。
なんて、他人の事を今現在書いている自分だって、他人の目から見たらどう映っているのか?
いや、少なからずとも、他人の事をとやかく詮索出来るほど心に余裕がないのだ。
自分が1人の人間としてまだ未熟すぎるから。
自分に対してしっかりと自信を持っている人は、人に対して大きく見せる必要がないから、常に自然体でいることができる。
実に羨ましい限りである。