この世に無限に存在する【色】
パソコンでは色を6桁の数字でコード化しているので、各桁が0~9、a~fで16種。
つまり16×16×16×16×16×16=16,777,216
最低でも約1677万色あるということになる。
あなたも一度は見たことがあるだろうか?
20色以下という人は、本来なら3種類あるはずの視細胞の中で1つが欠けており、赤または緑系統の色判別が難しい2色型色覚の持ち主です。25%ほどいるそうです。
20〜32色という人は、一般的と言われる3色型色覚の持ち主で、青・赤・緑の錐体細胞を持っています。50%くらいの人はこの3色型色覚にあてはまります。
33~39色という人は、一般的と言われる青・赤・緑の他に、もう一つ黄色の錐体細胞を持っており、4色型色覚にあてはまります。25%の人がこの色覚なのだそうです。
39色以上に見えた人は、見ているモニターのせいか、勘違いかもしれません。
そう、正解は39色。実際に色分けされている部分は以下のとおりです。
全部で何色ありますか?4人に1人が見分けられるカラーテストが話題!【4色型色覚】 – grape [グレイプ] – 心に響く動画メディア
何色見えた?
ちなみに、20~32色見えた人は、一般的に100万色以上認識できて、33~39色見えた人は1億色以上が認識できると言われている。
和色
和色は約1,100種類あると言われている日本の伝統色。
古来から、日本で見られる四季の植物や花、鳥や動物の色に由来する日本独特の色名がつけられている。
数ある和色の中で気になった色を取り上げてみる。
虹色(にじいろ)
少し黄色味を帯びた、薄い紅色のこと。
薄い紅色は光の反射によって青みや紫みが強く見えるなど、様々な色に移ろって見えたために虹が付いた。
※和色では七色に輝く虹の色ではなかった。
今様色(いまよういろ)
今流行(はやり)の色という意味で、少し淡い紅色。
"今"とは平安時代のこと。遅くとも10世紀頃には流行していたそうだ。
※これは名前にひかれた。
紅色(べにいろ)
紅花の花びらから採った鮮やかな赤い色素。
色素は化粧品の原料・染料・食品の着色料となる。
上記二色の元となる色。
国防色(こくぼうしょく)
カーキ色。
旧日本陸軍の軍服の色だったところから。
※その名の通り。
出典:戦時 日本陸軍 国防色 南方向将校用.半袖防暑襦... - ヤフオク!
団十郎茶(だんじゅうろうちゃ)
やや明るい茶色。
ベンガラ(インドのベンガル地方で産出した赤色顔料・主成分は酸化鉄)と柿渋(渋柿の果汁を発酵、長時間熟成させたもの)で染めたことから柿渋色、または柿色ともいう。江戸時代の流行色の一つ。
※これも大体想像通り。
出典:歌舞伎十八番 暫(しばらく) - 成田屋 市川團十郎・市川海老蔵 公式Webサイト
空五倍子色(うつぶしいろ)
空五倍子色(うつぶしいろ)とは、五倍子【ふし:白膠木(ぬるで)の木にできる虫の瘤のこと】で染めた灰色がかった淡い茶色のこと。
五倍子は中が空洞なことから空五倍子と呼ばれ、これを粉にして染めたことからこの色名になった。
薄墨と同様に凶色とされ、古来より喪服の色として使われていた。
五倍子粉(ふしこ)と酸化鉄で、明治以前の習慣であるお歯黒の材料として使われた。
※読めもしなかったし、一つもイメージがわかなかった。
ぬるでのふし:実のような虫こぶ。昆虫の寄生によって出来ている。
出典:ヌルデ虫こぶ写真
利休茶(りきゅうちゃ)
緑がかった薄茶色。
室町・桃山時代の茶人、千利休が好んだ色とされているが、この色名が文献に現れたのが利休死後の江戸中期頃であるため、その時代の染屋あるいは呉服屋が千利休の名を借りて流行色を作ったとも言われている。
※利休と名が付く色がいくつかあったが、そこまで影響力があったとは。
やっぱりお茶の色系統が気に入っていたようで。
利休色(りきゅういろ)
千利休が好んだと伝えられる暗い緑みの茶色。
茶色系統が流行した江戸時代に登場した色名で、くすんだイメージがあり、緑みがかっているのが特徴。千利休が愛用したかどうかは不明。
※過剰なものをそぎ落とした状態の中の不完全な美”侘び”
質素という観点からこれらの色を好んだのか?
出典:千家と官休庵の歴史、三千家系譜、歴代家元|武者小路千家官休庵公式サイト
利休白茶(りきゅうしらちゃ)
薄い灰みがかった黄褐色。
千利休をイメージさせる上品で穏やかな白茶色。
※上品・・・?
白緑(びゃくろく)
ごくうすい緑。
岩緑青(いわろくしょう)を細かい粉末に砕いてできる白っぽい顔料の色。
青みがかった薄い緑色のこと。岩緑青の原料となる鉱物は孔雀石。英名はマラカイト(malachite)。
※読んで字のごとく。しかし名前の雰囲気が格好いい。
出典:漸
鉄色(てついろ)
ごく暗い青緑。
一般に濃い緑色をさし、深緑よりも濃い。
黒金(くろがね)と呼ばれるような黒っぽい状態の鉄の色を表す。
※自分の鉄色イメージは黒。
できれば、"10円が胴で酸化してしまった色"にしてほしい。
半色(はしたいろ)
色名の一つ。端色とも書く。濃い紫と薄い紫の中間の色をさす。平安時代、濃い紫は禁色(きんじき)であり、特定の身分の者にしか許されていなかったが、薄い紫は許されていた。半色はその中間であるが、この色も許されたという。もとは、どんな色とも呼べない中途半端な色のことであったが、禁色にならない紫に人気が集まったため、紫系統をいうようになったとされる。禁色に対し誰でも着用できる色を「許色(ゆるしいろ)」といった。
※なるほど、頑張っておしゃれしていたのか。
似せ紫(にせむらさき)
くすんだ青みのある赤紫。
高価な紫根で染めた"本紫"に対して、蘇芳(すおう)や藍で紫に似せた色を染めたということで"似紫"と呼ばれた。
江戸初期は本紫が禁制であったため、偽色が盛んに染められうるようになった。
※これは似せたとカミングアウトしている謙虚な色に一票。
えどむらさきを思い出す。
出典:花蘇芳(ハナズオウ)
烏羽色(からすばいろ)
濡羽色(ぬればいろ)
濡羽色(ぬればいろ)とは、烏の羽のような艶のある黒色のこと。
万葉集の時代より"髪は烏の濡れ羽色"といわれるように、黒く艷やかな女性の髪の毛を形容する言葉として用いられた。
※微妙に色が違うんだな・・・
出典: 黒髪ブーム到来? 髪にツヤをつくるブローの方法が知りたい!|Daily Beauty Navi|Beauty & Co. (ビューティー・アンド・コー)
次は気に入った色をご紹介。
桜色(さくらいろ)
桜の花弁にイメージされる赤みを含んだ淡い紅色。
紅染の中で、もっとも淡い色。
※頬っぺた桜色。青春な感じ。
山桜
出典: 桜の種類|暮らし歳時記
鳥の子色(とりのこいろ)
赤みがかったごく淡い黄色のこと。
鎌倉時代からの色で、色名の"鳥の子"とは鶏の雛ではなく玉子をさし、その殻の色に由来している。
※鳥の子供というとこげ茶っぽいイメージだが、卵の殻で納得。
萌黄(もえぎ)
春先に萌え出る若葉のようなさえた黄緑色。
平安時代では若者向けの色として愛好された。
平家物語では萌黄色が若武者の象徴として使われている。
※自分的に前向きな気持ちになれる色。
浅葱色(あさぎいろ)
浅葱とは薄い葱の葉にちなんだ色で、平安時代にはその名が見られる古くからの伝統色。
青みをおびた薄い緑色。
幕末に新撰組のダンダラ模様の羽織の色として使用された。
※一番気にいった色。ターコイズブルーが好きなんもんで。
和色とは風情があり、色彩や名前も情緒あるものばかり。
由来や時代背景を知ると、日本人の繊細な感覚に感心するばかり。
時には息抜きで自然に触れて、その景色の中に何色があるのか探してみるのも楽しいかも。