本当にパッとしない、毎日。
かと言って、特に誰かに邪魔されているというわけではない。
これといって、不都合があるわけでもない。
金が許す範囲で好き勝手やっているし、家には何の不満もない。
仕事に関しては文句を言いだしたらきりがないし、
『仕事のストレスで』とかの言い訳は嫌なので止めておく。
ただ、二人っ子が成人した今は、
【今が楽しければいいや】的な感覚に近い。
胸の奥の方にはいつも靄がかかっている。
その靄がすっきり晴れるということは、ここ数年間なかったと思う。
日々の暮らしの中でその靄の存在に気づいてしまうと、それがじわじわと脳内に伝わってきて、自分の意志は存在しない、ただ生かされているだけの人間になっているような気がしてならない。
周りの人間たちが、とても活気があるように見える。
テレビの中の人たちが、物凄く輝いて見える。
何千万という色が付いた世の中で、自分だけ無色な感覚。
破滅原理
今さえよければいいという、この投げやりな考えがよくないんだろうなというのは薄々気づいている。
自分のような思想は【破滅原理】というらしい。
「今さえよければ・自分さえよければ・金さえ手に入れば」
という気持ちが結果、人からの信頼を無くし孤立と衰退を招くというのだが、
明日のことさえ、いや、下手したら数秒後の事だってどうになるかわからない人生に対して、今この時を楽しむことが出来なければ、本当にもったいない気がしてならないのである。
何をどうしたいんだ?
自分に問いただしてみても、漠然とした不安が出てくるだけで答えが出ない。
希望が見いだせない。
いったい何がどうなれば、自分は満足できるのだろう?
- 今更芸能界デビューして、テレビの隅っこでガヤ芸人でも始めるか?いや、冗談が過ぎた。とてもではないが今は頭が回らない
- 地味に買い続けているロト7が当たったら、仕事を辞めて立派な日本家屋を建て、花を愛でながらお稽古事でも始めよう。そして、その立派な日本家屋の庭に無煙ロースター設置の焼肉はなれを作ろう。・・・いつになることやら。
- いい車に乗って、好きな音楽を流して自然の中をドライブしよう。
と、本当の金持ちになったことがないから、ぼやーっとした贅沢しか思い浮かばないという情けない自分。
今までの生き方が間違っていたのか?
そういえば『あの頃に戻りたい』なんて言っている人を見かけるけど、自分は決して過去には戻りたくない。
いい思い出もなくはないけど、それよりも嫌なことが先に思い出されるから。
躍動的な若人時代はというと、他人の目ばかりを意識していた。
実にもったいない。
人生に希望を半ば失いかけている?
自分の社会的偏差値を気にしないようにはしているが、社会人として勤めに出ていれば、嫌でも人付き合いがついてくる。
休憩時間はもっぱら子供や旦那・奥さんの話しで盛り上がる。
自分の旦那は亡くなってしまって今はいないが、仕事だけはまじめで部下に好かれていた冗談ばかり言っているおじさん。娘二人は学生時代は生徒会を務め、友達もたくさんいるし何一つ文句はない。
かっこ悪いのは自分だけだ。
幼い頃から現在まで、言い訳ばかりで煮え切らない中途半端な女。
家族の偏差値は高いのだが、自分は世間で最下位。
だから、他人の事を何一つ悪く言えない。
そんなこんなで明るい未来が思い描けない。
何をどうすればいいんだろう?
とりあえず世間体のためだけの完璧主義から逃げるか?
他人が自分に対する意識は、自分が思っている程ではないとよく耳にする。
自意識過剰ってやつ?
年を重ねるごとに何となく分かってきた。
結構、人って自分以外の事は気にしていないというか、目に留まっていないもんなんだって。
いいんだよね、他人は所詮他人。
気を遣いすぎることはないんだよな。
人として常識範囲での気遣いは大事だと思うけど、それ以上したとしたって帰ってくるものは無に等しいもの。
というか、他人に何かを期待している時点で間違っているのか。
家族皆健康。
食べたいものを食べられる。
雨風しのげている。
お金はたくさん欲しいけれど、きりがない。
でも欲しい。(笑点)
みなさんの1番の生きがいって何ですか?
よく職場とかでも、誰かをつかまえて突拍子もなく聞いてみたりするけれど、家族や趣味っていう答えが多いかな?
けれど自分と同じで、半数以上は聞いた後すぐには答えられず、「う〜ん」と考えるといった感じ。
自分とは異なった職種や生活環境の、住む世界が違うもっとたくさんの人たちの話しを聞いてみたい。
あれ、時間。
さてと、仕事に行かなくちゃ。
心を入れ替えて、今日から何のために生きていこうかな?