分煙すればタバコを吸ってもいいような、分煙すればおしゃれでかっこいいみたいな、分煙がタバコを吸わない人よりも優位に立っているかのような、分煙による分煙のための的なJTのCMが最近鼻持ちならない。
出典:CM 日本たばこ産業 JTの取り組み「分煙」 - YouTube
共存できる社会を目指して・・・
私たちがつくりたいのは、分煙の進んだ社会です。
それぞれの場所に合うさまざまな分煙を提案しカタチにする。
私たちJTは、たばこを吸う人と吸わない人が共存できる社会をめざして、
これからも分煙環境の整備に取り組んでいきます。
あの副流煙が目に入ろうものなら、しみて涙がボロボロ出てくるし、吸っている人からある程度離れているのにもかかわらず、洋服や髪に匂いが移ってしまっている時もあるので、所構わず吸われるよりは、たしかに分煙というマナーは大事だと思う。
が、しかし・・・
JTのウェブサイトを見ると、上部カテゴリー欄にはタバコに次いで堂々と医薬や加工食品、スポーツ・イベント等が並んでいる。
自分的にはこれを見る限り、タバコはもはや健康食品の位置にあると錯覚してしまう。
そして、まるで茶畑を思わせるようなタバコ畑の写真と、JTが扱っているタバコ商品やタバコの基礎知識なるものまで紹介されていて、そのあとに分煙やマナーの取り組みが掲載されているというホームページは、まさにタバコ推し。
かく言う自分も三年前まではスモーカー。
しかし、風邪をこじらせて寝込だ時に、タバコが無くなっても買いに行けなかったのをきっかけに、禁煙に成功した。
タバコを吸っていた時は、禁煙をしたら時間を持て余すような気がして、タバコを吸っていたその時間は何をすれば間が持つのだろうかと言う、漠然とした訳のわからない不安が常にあった。
が、実際にタバコをやめてしばらく経つと、実はタバコを吸うために何かしらの貴重な時間を無理やり割いていたんだなと気づいた。
例えばわずかな休憩時間だって、タバコを吸うために急いで喫煙所へ行き、食事の時間だってタバコをゆっくり吸うために急いで済ませる。
雨にも負けず風にも負けず、タバコと向き合っていた。
もはや、生活すべてがタバコ中心で回っていたと言っても過言ではない。
(自分の場合だけど)
実は、タバコと癌の因果関係ははっきりしていない?
世間では身体に悪いと言いつつも、CMまで流してしまっているというのだから本末転倒である。
(タバコ商品自体の宣伝はなく、マナー関係のCMだが)
ましてやタバコの害が、実は「根拠のない健康常識」なんていう記事もあった。
「因果関係が証明されていないのに、医者でさえ、たばこでがんになると信じている。たばこ有害説はもはや世界共通の宗教的信念だと言っても過言ではありません。実際には、非喫煙者にとって煙や臭いが不快だという好みの問題にすぎませんよね」
逆に、ニコチンがアルツハイマー病やパーキンソン病、潰瘍性大腸炎の治療に有効であることが証明されており、実際の治療現場への導入も進んでいる。受動喫煙が体にどう影響を与えるのか。正確な研究が求められている。
・・・上のグラフの件については、「タバコを吸いました。はいっ、即座に癌になります」的なことを言いたいのだろうけれど、そうはいかない。
人間だってそんなに弱かったらやっていられない。
長い年月をかけて、有害な物が蓄積されて、癌を発症してしまうということなのだろうから、上の図は「根拠のない健康常識」ではなくて、「吸い続けた結果、時間をかけて癌になってしまった」ということと、喫煙者率が低下し続けることにより、95年以降は死亡率が下がっているということから、やはり禁煙をすると死亡率が下がるのではないか?という解釈の方が納得できる気がする。
(公害やホルモン的な要素も関係があると思うが)
やっぱり恐ろしいタバコ
タバコの煙には、4,000種類の化学物質が含まれています。その中には、何と200種類以上の有害物質が含まれ、発がん性物質は50種類以上にのぼります!
有害物質のなかでも、よく知られているのは、ニコチン、タール、一酸化炭素です。 そのほかにも、ペンキ除去剤に使われるアセトンや、アリの駆除剤に含まれているヒ素、車のバッテリーに使われているカドミウムなど、体に大変有害な物質がタバコの煙に含まれています。
なぜタバコはなくならないのか?
身体に良くないと科学的にも実証されているタバコが、なぜ販売され続けるのか?
そこには、年間約2兆円の税収が取れる・たばこ関連の仕事に従事してる国民がいる・たばこを生業としてる農家もある。
そして何より、タバコに精神的安らぎを求める人たちがいる。
まさに需要と供給が成り立ってしまっているということだ。
しかし自分はというと、タバコをやめたことにより年間十数万円(タバコ代とタバコを吸うときの飲み物代等)という出費は抑えられたから、それはそれで良かった。
かと言って、その浮いたタバコ代を貯蓄できているのかといえば、そうは問屋が卸さないのが現実。
そのお金はというと、全て美味しいものへと変化を遂げて、見事身体に貯蓄されているのである。