ピンクラグーン
思わず目を疑う絶景だが、合成写真ではない。
この【ピンクラグーン】に出会えるのは、メキシコのユカタン半島のラス・コロラドスという町の私企業の敷地にある塩湖。砂浜に見える部分、実は塩。
なんでも、この地が有名になったのはつい最近の話で、『The most Instagram-worthy spot(最もインスタ映えする場所)』に選ばれたことがきっかけだそうで、それまでは、ほとんど地元の人しか知らないスポットだったらしい。
その日の気温や風の向き、太陽の光によって毎回違ったピンク色の景色が現れる。
ベストシーズンはピンクも綺麗に映える乾季(11月~4月)らしい。
しかし、雨期でも時間帯やスポットにより、鮮やかなピンクの絶景が見ることができるという。
なぜピンクに⁉
いったい、どうしてこんな色になるのかと言うと、もともと岩塩を発掘する塩鉱山として栄えていたためミネラルが豊富で、植物プランクトンや甲殻類が集まっているから。 化学変化ではなく、自然の力によって生まれたものだ。
ピンク成分
スピルリナ
これを主食とするフラミンゴの体色が赤いのは、沈着したβ-カロテンのため。
しかし、スピルリナをそのまま肉眼で見ると緑色だが、ほかに赤、黄、青などの様々な色素を持っている。
アルテミア
1億年前から変化していない生きている化石。
魚の養殖場や水族館で他の生き物の餌として利用されることが多いが、小さくて弱々しいアルテミアが、魚たちに食べられて全滅することなく生きていられるのは、ほかの生き物が生きることができない塩分濃度で生きることができるから。
ピンクラグーンツアーで行ける見どころ
チチェン・イツァ遺跡群
マヤ語で『イッツァ族の泉の湧き出るところ』という意味。
カスティーヨ
『カスティーヨ』はスペイン語で城塞の意味。ピラミッドの階段は、4面の91段を合計すると364段で、最上段の神殿の1段を足すとちょうど365段となり、全体が1年を表すマヤの暦となる。
セノーテ・イキル
世界遺産チチェンイッツァ遺跡に近いこともあり、毎年数多くの観光客でにぎわう。
『セノーテ』とは、自然にできた陥没穴に地下水が溜まってできた天然の泉のこと。カンクンのあるユカタン半島には、このセノーテが推定7,000あると言われている。海や川とはひと味違う神秘的な姿のセノーテの一番の楽しみ方は、シュノーケリングやダイビングといったアクティビティが主流。
ピンクラグーンまでの道のりは?
ピンクラグーンのある『ラス・コロラダス』は、一番近いメジャーな都市であるカンクン、またはメリダから車で最低3時間。目的地まで直接行ける公共交通機関はない。高速バスと路線バスを乗り継いで行くか、手っ取り早くツアーに参加するか、はたまたレンタカーで長時間のドライブか。
ただし、それを乗り越えた後の絶景は、それまでの苦労を忘れさせ、一生の思い出になること間違いなし!