弱い者ほど相手を許すことができない。
許すということは、強さの証だ。
マハトマ・ガンディー
『あの人さえいなければ、毎日どれだけ気持ちが楽になるだろう…』
今まで何十回、何百回と思ったことか。
しかし、自分も年齢的には立派な大人だから、思うだけ思って態度には出していないつもり。
つもり…いや、つもりじゃダメなのか。
うん、分かっちゃいる。分かっちゃいるけど…
人間全員が全員、同じ性格の持ち主では生きていく上で張り合いがないというのは百も承知の上だが、誰だって人生の中で、馬が合わなかったり、鼻に付くような相手が1人や2人いるのではないだろうか?
そして、「人を不快な思いにさせる人間というのは、何故これほどまでに点々と存在しているのだろう?」というのが自分の本音である。
しかし、そこで待てよと考えてみる。
自分の『あの人、もうちょっとどうにかならないかねぇ』の大きな独り言が聞こえる範囲内にいて『だよねぇ!』と賛同してくれる人はこれまでの経験上、9割方。
ただし、残りの1割方は、『そう?自分は嫌じゃないけれど』なのである。
ハッと我に帰る。
神様にでもなったつもりだったのか?
単に、自分のわがまま基準に他人を巻き込んでいるだけなのに。
賛同してくれた人たちだって、自分を気遣ってくれての事だろうに。
これではただの我を通している、それこそ嫌な奴ではないか?
自分こそがまさに、他人に陰口を叩かれるような人間に成り下がっている。
他人の悪口言ってる人って、本当にみっともないもんなぁ。
弱い者ほど相手を許すことができない。
許すということは、強さの証だ。
ガンジーさん、お恥ずかしながら彷徨える子羊は初めてこの言葉を知り、感銘しました。
あなたのように、世界人類に影響を与えられるような人間には到底なれませんが、せめて、この言葉を汚さず生きていけるよう精進いたします。