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【抗菌・殺菌石鹸成分に健康リスクの可能性】子供に大事な砂遊びの危機。

 

砂場って汚いの?

最近、公園の砂場で遊ぶ子供を見かけなくなった。

というか砂場自体があまりない。

外で砂場遊びをする子って今いるのかしら?

しかし、世のお母さん達の大半は、公園の砂場は汚いと思っているだろう。

かく言う自分もそのうちの1人。

 

確かに砂場からは動物の糞の細菌や、猫の寄生虫の卵などが見つかったという事もあるらしい。

ましてや抵抗力の弱い小さな子供が、実際に砂場で発見された病原性大腸菌にでも感染してしまえば、重篤な症状に陥ってしまう事もあるという。

また、砂自体が体に合わない子もいるらしく、アレルギー症状が起こる場合もあるそうだ。

 

しかし、今も昔も砂場の危険性はさほど変わりないのでは?と思うが。

 

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砂遊びの魅力

ある程度のばい菌達とつきあう事で免疫力が高まる。

手と頭を使って色々な物を作り上げる砂遊びは、子供達の能力の発達にものすごく良いと聞いた事がある。

その時々の「冷たい・温かい・湿っている」などの感触が刺激となり、感覚的能力を高めたり、大脳が活発に活動して、子供はより意欲的になるという。

※ただし、アレルギーや病気を持っている子は別ですよ。安全に屋内で遊べる砂もあります。

 

手洗いの重要性

お外で遊んだ後は綺麗に手を洗いましょうね。

 

あなたは、普段からよく手を洗いますか?

職業柄せざるを得ない方もいるし、単なる潔癖な方もいるし、手なんか全然洗わない、など様々だと思うが、

感染症のルートはくしゃみや咳の空気・飛沫感染ももちろんだが、

実は手を介した感染が1番多い。

普段、無意識に目や鼻や口などを触っている人が多いはず。

そこで、要所要所の正しい手洗いが重要。

 

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抗菌石鹸効果に科学的根拠なし

手洗いは感染症を防ぐ一番の手段だが、 普段皆さんが使っている「ハンドソープ・殺菌洗浄料」には、抗菌・殺菌作用を持つとしてトリクロサン【雑菌の繁殖を抑え、ブドウ球菌やグラム陽性菌にも優れた殺菌作用を持つ化学物質】やトリクロカルバンなどが含まれている。

トリクロサンを含む石鹸の殺菌効果を得るには、数分間の手洗いが必要で、通常の手洗いでは不十分らしい。

30秒間の手洗いでは、通常の石けんと、薬用石けんのどちらを使っても大きな差は見られないという報告もされている。

 

逆に消費者にリスクをもたらす恐れがあるという

抗菌・殺菌作用を持つ石鹸の使用は、感染症の危険増加・腸内細菌叢【ちょうないさいきんそう:ヒトや動物の腸内で、一定のバランスを保ちながら共存している多種多様な腸内細菌の集まり。腸内フローラ。】の変化・耐性菌の増殖・環境汚染を増加させる恐れがあるという。

 

アメリカでは、19種類の特定化学物質を一つ以上含む「ハンドソープ・殺菌洗浄料」には効果があるとは言えず、販売を禁止する方針を発表した。

 

一方、日本石鹸洗剤工業会は『約40年前から使われている成分だが、健康被害は確認されておらず、薬用石鹸は医薬部外品として厚生労働省の承認を受けているから問題ない』と言っているらしい。

 

人体と共存している体内菌が、かつてないほど破壊されてしまった原因の一つに、抗菌剤の普及がある。

良い菌も悪い菌も除去していこうとするよりも、善い菌を定期的に取り入れることによって、体内常在菌の多様性とバランスを維持していくことが重要ではないか?

皆さんもあまり神経質にならず、普通の石鹸で適切な手洗いをお勧めします。

 

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