主役食いの怪優、香川照之氏。
脇で出ようが圧倒的な存在感、まさに日本を代表する俳優。
出典:| 香川照之、東大出身で何学部なの?歌舞伎にいったのは息子が理由?父親との確執は?
俳優業以外にも歌舞伎役者・ボクシング解説と多方面で活躍する香川氏は、他局の番組出演中に、
「草むらを見るとムラムラし、虫が大好きで、いつかはEテレで昆虫番組をやりたい」
と訴えていた。
それをたまたま見ていたチーフプロデューサーが、チャンスを逃すものかと翌日には事務所にオファーを出す。
「昆虫から学んできた」
「昆虫には全てが入っている」
「人間よ昆虫から学べ」
昆虫に熱い思いをよせる香川氏の夢が叶い、 2016年10月
『香川照之の昆虫すごいぜ!』が放映された。
お題は「トノサマバッタ」
共演する2人の子供?達(1人は寺田心君)もカマキリの被り物に黄緑色のジャージで出演。
香川氏はというと、細部にまでこだわった雌カマキリの着ぐるみを着て準備万全。
雌カマキリに扮しているということで、
「お母さんと呼びなさい!」と子供たちに指示。
出典:香川照之の昆虫すごいぜ!
オンブバッタをザコ呼ばわりし、捕まえるのがもっとも難しいという、トノサマバッタの捕獲に挑む。
俳優28年の中で、本当にやりたい仕事に巡り会えたと、NHKに感謝する香川氏。
多摩川河川敷にカマキリの被り物をして、手袋・肘当て・膝当て・上下黄緑のジャージで挑む。
出典:香川照之の昆虫すごいぜ!
撮影を優先してしまったと最初は失敗、その後カマキリを見つけてしばし観察。
トノサマバッタを思い出し、飛んでいたのを追いかけて、今度は虫あみで挑戦するも失敗。
時間だけが経過していく中、 最終的には被り物を脱ぎ捨て、巨大虫あみで挑むもまた失敗。
網の隙間が多いと文句を言い、スタッフが休憩は?とたずねると、
「カマキリに休憩はない!」
と半ばキレ気味に言い放つ。
バッタに興味を引かせるため、糸に小さい棒をつけ(トノサマバッタがメスと勘違いして飛びついてくるらしい)、草むらに投げ入れるが、無理だと気づきまた網を手にする。
ありとあらゆる作戦を実行し、やっと捕まえたバッタは残念ながらクルマバッタ。
ハネの模様が違うだけで、それを知らなければ素人には見分けがつかない。
VTRを見ながらも、共演の子供達に熱く語るカマキリ先生。
「ハネが教えてくれるトノサマのにおいっ!」
草むらに這いつくばりながら、やっと捕獲成功。
4時間でトノサマバッタ3匹・クルマバッタ・ショウリョウバッタ・イナゴの子供などを捕まえた。
怖がる寺田心君に、虫の持ち方も説明をしながら優しく教えてあげる香川氏。
出典:香川照之の昆虫すごいぜ!
昆虫大好き!前略 クマゼミさま
番組の合間に、クマゼミへのメッセージなるものを、自らホワイトボードに絵を描きながら、幼かった頃の体験を織り交ぜて熱く語る。
そして、人間が自然を壊してしまったと反省を込めてクマゼミに謝罪する。
お母さん、バッタジャンプを体感
トノサマバッタのジャンプを体感すべく、カマキリの着ぐるみをつけ、クレーンにつる下げられ地上11メートへ。
さすがに逆バンジー的な実験は人形で行われ、着地時には無残な姿に。
最後は香川氏と二人の子供たちが、トノサマバッタを怖いと言ってしまったことに謝罪する。
出典:香川照之の昆虫すごいぜ!モンシロチョウ
第2回目は5月5日(金)午前9時から
「もし、モンシロチョウが人間サイズだったら羽の大きさはどれくらい?」
ということで、全長4メートル・重量8キロの羽を装着し、体当たりで撮影に挑んだ。
「昆虫に休みはない!」
と4時間休憩なしでモンシロチョウと格闘していたらしい。
「昆虫として、あの一瞬を生きているんです…」
スタッフ談
天は二物を与えず・・・
香川氏の場合はそうではないようである。
さらに好きになった。明日が心から楽しみ。