一般的にDVというと、ついつい夫から妻への暴力ばかりを想像しがちだが、近年は男性の被害者が急増してきている。
DVとは?
パートナーからの暴力を指す。
・『身体的暴力』殴る・蹴るetc.
・『精神的暴力』怒鳴る・暴言etc.
・『経済的暴力』生活費を渡さないetc.
・『社会的暴力』友人と会わせないetc.
・『性的暴力』 性交渉の強要etc.
精神的暴力:モラルハラスメント
子供のいる前で罵倒されたり、自分以外の人(親・兄弟)を罵倒されたりする。
『お父さんはダメな人』
『お前の親なんか死んだ方がいい』
『がんだったらよかったのに』
態度や言葉で夫を傷つけて精神的暴力で追い詰めていく。
『男のくせに情けないと思わないの?』
『私が悪いって言うの?』
『どうして黙っているの?』
『離婚するわよ?』
数時間拘束されての説教や、否定的な言葉ばかりを投げかけられ、自分の話を全く聞いてもらえない。
『わかってるの?』
『なにがわかったの?』
『ほらわかっていないじゃない』
反論しようものなら、さらに激昂されてしまう。
妻のストレスがDVへと変わってしまう兆候は、男言葉で怒鳴りわめき散らしだすと要注意らしい。
『早く食べ終えてよ、後片付け面倒だから』
↓
『いつまで食べてんだよっ!』
↓
『グズなんだよ、おまえはっ‼』
切れる妻の心の闇
自己愛性人格障害
幼いころから美貌に恵まれ、両親や教師から可愛がられたため、周囲の期待に応えようと勉強や仕事に精を出す一方、他人にいっそうよく思われようと愛想よく振る舞い、何事にも手抜きをしない。
その中でも自らの自己愛を満たすことしか考えていない人がいて、他人から称賛が得られないと不安になり、少しでも批判されれば激怒する。
すべての他人は自己愛のための道具で、その傾向が極端になると社会生活に支障をきたす場合もある。
境界型人格障害
【ふだんは大人しくていい妻なのに、いったんキレると最後、もう手がつけられなくなる】
機嫌がいいときは夫に甘えたり、または優しく世話を焼いたりと愛らしい妻が、ちょっとしたことで傷つくと豹変し、泣きわめいたり、物を壊したり、暴力をふるったりする。
特に若い女性に多く、リストカットや自殺に走る人もいるので注意が必要。
依存型妻
【自分が仕事に恵まれないのも、裕福でないのも、子供がいないのも、すべて夫のせい】
そこそこ裕福な暮らしをしていても自分を不幸だと考える。
そしてそれは、自分ではなく夫のせいだと思っている。
夫に対する長年の不満
『食事中の口の音がうるさい』
『風呂に入らない』
『靴下を裏返しで洗濯に出す』
普段の小さなイラつきが5年も10年も積み重なり、あるときに爆発してしまう。
妊娠や出産を機に人格が豹変した
妻には【自分の時間を削ってまで子育てをしている】という不満でストレスがたまっている場合が多い。
『自分は子供の面倒を見ているのに、夫はあまり育児を手伝ってくれない…』
やがてそのイライラがだんだんと募り、暴力へと発展する場合がある。
妊娠・出産直後はホルモンのアンバランスから、情緒不安定になることがあるし、生理前にイライラする女性も多い。
世間体を気にして
『離婚すると後ろ指をさされる』という思いから、妻になされるがままになっているとしたら?
きっと、妻はますますその弱点を利用するにちがいない。
男性には暴力を受けているのが恥ずかしいという意識が働き、なかなか周囲に相談できないだろう。
しかし、人間は日常的な暴力で追い詰められていくと冷静な判断が難しくなってしまい、精神的・心理的にますます従ってしまうようになる。
だから、周囲に話すことで正常な心を取り戻せば、自分の中で整理でき冷静に判断できるようになる。
皮肉なことに、真面目で心の優しい人がターゲットになりやすい。
こうした人々は
『妻も悪いかもしれないけど、自分も悪いところがある』
『もっと妻と家族の為にがんばらなくては』
と、我慢し頑張りすぎる傾向にある。
男性側が被害を訴えても信用されない場合もあるそうだが、暴力を受け負傷した時の診断書や、現場の写真・音源などの証拠を残し、被害を立証できるようにすることが大事。
最悪、命にかかわるようなDVは立派な離婚要因になるから、とにかく一人で抱え込まず専門家に相談してほしい。
一生被害者のままで終わるのか、新たな人生のスタートを切るのかは、あなた次第です。