学歴難民
学歴難民(がくれきなんみん)は、主に一流や難関と言われる名門で有名・名高い大学や大学院を卒業しておきながら、就職活動をしても一流(と言われる)企業に就職できず、無職やニートやプレカリアート(非正規雇用労働者)になったり、希望する職や自身のプライドの許す地位に就けず不本意な就職を強いられたりしている人々をいう。
高学歴ワーキングプア(こうがくれきワーキングプア)とも呼ばれている。
これまで親の期待と自身のプライドを背負い、一生懸命勉強してきた。
その努力は裏切ることなくテストの結果が伴い、それを糧として日々精進し、着々と名門校に進学。
それが自信へとつながり、これから人生バラ色の生活が待っているのだと思うのも無理はない。
しかし一歩社会に出たら・・・
社会や職場のほとんどの場面には模範解答などない。
臨機応変にその場その場でしのがなければならない事がほとんどだ。
勉強だけをひたすら頑張ってきた人達は、社会経験が乏しいために常識的なことが分からず、誰でもできる簡単なバイトでも、すぐにクビになってしまう事もある。
博士号取得後すぐに、正規雇用の研究職につける人はほとんどいない。
不景気で即戦力を求める企業にとっては、社会経験の少ない大学院卒は扱いに困るらしい。
頭がいいと世間からもてはやされてきた人は、自信とプライドが邪魔をしてしまい
「自分の学歴に見合った就職先に就かないと」
という高い理想を持ち続け、結局仕事を見つけ出すことが出来なくなってしまう。
しかしこれは、仕事に就けない言い訳にしか聞こえない場合もある。
また、「高学歴なんだからできるだろう」と周囲から期待され過ぎてしまい、
もし失敗したら信用を無くしてしまう・失望されてしまう
と必要以上に恐れ、結果として職に就いても辞めざるを得なくなってしまう。
逆に就職したらしたで、自分よりも学歴の低い先輩を軽く見てしまう事が多々あるらしい。
しかし、大学に行っていなくとも、経験やセンスでこなれている人もたくさんいる現状。
自分よりも低学歴の人が、仕事や人間関係を上手くこなしているのを目の当たりにし、
唯一の武器『学歴』が意味を持たなくなってしまうのである。
そして、スポーツ・バイト・サークルなど、勉強以外にも色々と経験を積んできた人は、問題が起きた時などにも柔軟な対応ができるし、人づきあいも上手なので、勉強だけを頑張ってきた人よりも断然有利。
就職できずに悩んでいるあなた。
そもそも、何で有名校に入ったのか?
限られた人にしかできない事をしたかったから?
有名人になりたかったから?
とにかく何よりも、安定した給料・賞与をもらい、裕福で何一つ困らない生活を送るためではないのか?
そして、有名校に入れたことで燃え尽き症候群になっているそこのあなた、
誰もが入れない学校に入れた!
そのための努力ができた!
これは自慢できることなので、燃え尽きている場合ではない。
そしてそれは誰のために頑張ったのか?
えっ⁉親がうるさかったから?
う~ん、まぁ、両親の為でもいいや。
でも、親御さんはあなたのおかげで最高にいい気分になれた事は確か。
だから、次は自分の事を考える時が来たのだ。
自分自身が幸せになるためには?・・・
少しでもプライドを捨てられたなら、きっと刺激がある明るい未来が待っていると思うんだけどな。