そこのお母さん、お父さん、隣でお子さんがあなたに話しかけていますよ。
あなたが夢中になっている物から目を外し、子供の顔を見てやったほうがいいと思いますよ。
あなたに振り向いてもらおうと、小さい身体を一生懸命動かして頑張っています。
とにかく一旦スマホから目を外して、子供の方にきちんと顔を向けて返事しなさい!
この絵本のタイトルを見て、切ないというか心苦しいというか、
もう、「父ちゃん、母ちゃん、しっかりしろよっ!」である。
仮に、普段はわが子そっちのけでスマホで遊んでいる本人が、いざ大切な話を一生懸命伝えているのに、その相手に聞いているのか聞いていないのか分からないような態度をとられたら、いったいどういう気分になるのだろう?
「まぁ、いっか」だったら、もうこれ以上口を出すことはなくなってしまうのだが、
少なからずとも、「聞いてるんか!?こっちが真剣な話をしているのに!」と、いい気分はしないのが人間というものじゃないのか?
切ないよなぁ、本当に。
自分の職場にもよく親子連れがくる。
最近はスマホを手にしていない親は探せないくらいの勢いだが、そこは時代だから仕方ない。
別に時々目を通すくらい問題ないけどさ、子供が何度呼んでも返事をしてくれない親に、聞こえるようにと思って少し大きな声で呼びかけたら、
「しっ!静かにしていなくちゃダメでしょ!」
だって。
自分がこの制服さえ着ていなければ・・・
その親元へ歩み寄り、スマホをとりあげ、
「お子さんが先ほどからあなたに一生懸命話しかけていましたよ。あなたが聞こえないと思って大きな声を出したのでしょうから、叱るのは違うと思いますよ」
と諭す。
しかし心の中では、
「こら~っ、われ~っ。子供を散々無視しといて何やねんっ、その言い様は!ばかもんっがっ!」
(あっているのだろうか?違っていたとしても、真剣にそれくらいの気の持ちようだというのはご理解いただきたい)
『あなたには関係ないでしょっ⁉』
目くじらを立てて反論してくる親もいるかもしれないが、そこは動じない。
コホンと咳ばらいを一つして、
「では、あなたがお子さんをしつける時に、お子さんが遊びに夢中になってあなたの忠告を無視しても、叱ってはいけませんよ、絶対に!」
ドーン!
出典:笑ゥせぇるすまんが、日常の不注意を“ドーン!”と指摘 / パナソニック 家じゅうどこでもドアホン「喪黒福造」編 #ブレーン | AdverTimes(アドタイ)
そう、心の中は完全に喪黒福造なのである。
でも、善人ぶった自分の心の中だけの葛藤であって、いつかは口に出して注意をしたいとは思っているのだが、生粋ジャパニーズの自分にはまさにハードルが高いお題なのだ。
でもさぁ、わが子なんだから何よりも優先で対応するのが親の常ってもんじゃないのかね?
そのうち、親子が会話をしなくなる日がくるんじゃないかって、本気で余計な心配しているんですけど。
人間であるうちは声が出せるのだから、それを大事に使いましょうよ。
いい子をたくさん育てて、世界の将来を明るいものにしましょうよ!