世界平和度指数
シンクタンク【インスティテュート・フォー・エコノミクス・アンド・ピース(Institute for Economics and Peace)】は、世界163カ国を対象に、殺人率や政治テロ、内戦による死者数といった23の観点で、その国の平和度を評価し、ランキングを作成した。
出典:世界平和度指数、台湾はアジア5位 : Taiwan Today
緑が濃いほど平和なことを示し、赤が濃いほど平和から遠いことを示す。
評価ポイント 調査方法
指標(一部抜粋)
・対外戦、内戦の数
・対外戦、内戦による推定死者数
・人口に対する難民、追放者の割合
・政治的不安定さ
・テロ活動の潜在的可能性
・殺人事件の数
・暴力犯罪の程度
・暴動の可能性
・犯罪収容者の数
・警察、治安維持部隊の数
・軍人の数
・普通一般兵器の輸出入量
・重兵器の数
・小型武器、携帯兵器の入手しやすさ
・軍事力、精錬度
評価ポイント
数値データを、次の数式で5段階評価に変換する。
ある指標について、その国(地域)の点数がx、リスト中の最小値がMin(x)、最大値がMax(x)だった場合、評価ポイントを、 評価ポイント = (x-Min(x))/(Max(x)-Min(x)) で計算する。評価ポイントは0~1のいずれかになるので、これを5段階に変換する。
そこに、調査チームが重要度を判定した重みが付けられて、さらに、内的状況には0.6、外的状況には0.4を掛けた後、総合点を算出している。
以下、世界で最も安全な国トップ10。
11年連続で1位に輝いたのは、アイスランド。
人口約30万人のこの国では犯罪率が非常に低く、1年に殺人が起こる確率は10万人あたり1.8人で、アメリカの3分の1ほど。
国名の隣に並記した数字(ポイント)は、小さいほどその国が安全であることを示している。
平和な国ランキング
第1位:アイスランド 1.096 point
島国で北海道と四国を足したくらいの面積。
もっとも汚職が少ない国で、大統領は直接国民から選挙される。
国内電力供給の約80%が水力・約20%を地熱から得ていて、火力・原子力発電所はない。
アイスランドは軍事力を独自には持たず、広大な自然や海に囲まれ国境の紛争がない。
そして日本と同様、温泉が豊富で楽しまれている。
一日の最長日照時間は約21時間、 最短は約4時間。
他国では、首都がオーロラベルトにかかっていないこともあり、主都から遠く離れた都市に移動しなければならないが、アイスランドの場合、国のほぼ全土がオーロラベルトにかかっているため、首都にいながらにしてオーロラを観賞することができる。
世界最大の露天風呂ブルーラグーン
隣接する地熱発電所から排出されたお湯を再利用する形で形成された温泉で、厳密に言えば天然温泉ではない。
発電所職員が温泉施設として利用し始め、1987年から一般や旅行客に向けて開放された。
美肌効果のあるケイ素(シリカ)が多く含まれていることから、アトピー患者も入浴することで症状に改善が見られたため、1994年には国が正式にブルーラグーンの効能を認めた。
アイスランドの首都:レイキャヴィク
出典:アイスランドってどんな国? その本当の姿をご紹介します! | Guide to Iceland
第2位:ニュージーランド 1.192 point
豊かな国土と地形から農業・酪農・畜産が盛んで、およそ3割の輸出品目は農産品。
女性の政治的権利を早くから保障してきたことで知られているニュージーランドは、1893年に世界で初めて女性参政権を実現させた。
イギリスと同様に成文憲法を持たない。
飛べない鳥:タカヘ
飛べない鳥:カカポ
ニュージーランドには家畜やペットなど、人間が持ち込んだ哺乳類以外、四足の哺乳類が一切いない世界でも珍しい国。
天敵がいないため、飛べない鳥の楽園となった。
ニュージーランドの約70%の家庭で、ペットを飼っているという。
捨てられたペットの野生化が心配になるが、動物を愛する国民性で、動物愛護団体48の独立団体が存在し、ペットショップでペットを買うよりも、愛護団体から引き取る人が多い。殺処分は行われず、里親への譲渡率はほぼ100%だという。
第3位:オーストリア 1.274 point
国土面積は日本の北海道とほぼ同じ大きさ。
アルプスが国土の62%を占め、海抜500m以下は全土の32%に過ぎない。
大企業はないものの、ドイツ企業の下請け的な役割の中小企業がオーストリア経済の中心を担っていて、年1人当たりGDPは世界第10位に位置し、経済的に豊かな国。
幼少期のモーツァルト
モーツァルト・ハイドン・シューベルト等、多くの音楽家を輩出し、名門オーケストラや国立歌劇場・音楽学校を擁する首都ウィーンは『音楽の都』と呼ばれている。
アーノルド・シュワルツェネッガー
出典:Press Association/アフロ
現在のオーストリア共和国成立後、最も世界的に有名になったオーストリア出身者。
第4位:ポルトガル 1.318 point
ユーラシア大陸最西端の国、ポルトガル。
地中海性気候を生かし、オリーブ・小麦・ワイン・コルクの生産が盛ん。
2010年からは、同性同士の婚姻(同性婚)が認められるようになった。
太古の時代の壁画や、黄金期である大航海時代の建造物など、歴史に触れる世界遺産が数多く残る。
ジェロニモス修道院
マニュエル1世(1469~1521年)が、ヴァスコ・ダ・ガマの海外遠征で得た巨万の富を費して建てたもの。
16世紀初頭の着工から300年以上の期間をかけて19世紀に完成した。その完成度の高さからポルトガル建築の最高峰と讃えられ、1983年世界遺産に登録された。
ベレンの塔
16世紀にマニュエル1世によってヴァスコ・ダ・ガマの世界一周の偉業を記念して作られた、テージョ川の船の出入りを監視する目的の要塞。
傘祭り
出典:今年もカラフル!!「空を埋める無数の傘」がこころをフワフワさせる不思議な風景:DDN JAPAN
アゲタ市が行う芸術と文化の祭りの一環として、市長の考案によって2012年から始められたイベントで、毎年7月から9月まで開催される。
街は空に飾られた傘ばかりではなく、店先や個人の住宅等にもカラフルな傘や風船、傘をモチーフとしたアートが飾られている。
第5位:デンマーク 1.353 point
デンマークでは幼稚園から大学まで無料で教育を受けられる。
典型的な高収入・高税国で、所得税率は50~70%にも達し、多くの税収は社会福祉や教育に使われている。
『能力のある人は、恵まれない人を助けるべきだ』
と、高い税率に不満を漏らす人はほとんどいないらしい。
LEGO
日本でも大人気のレゴは、1932年にデンマークで創業。
LEGOという名前の由来は、デンマーク語の『leg godt(よく遊べ)』から来ている。
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
【裸の王様】や【マッチ売りの少女】などの有名な童話作家アンデルセンは、デンマーク出身。
第6位:カナダ 1.372 point
先進工業国のなかでは例外的に天然資源の豊富な国として知られているが、寒冷な気候ゆえにエネルギー消費量は人口に比して莫大。
天然資源埋蔵量は世界第3位を占め、鉱物の生産量では、アメリカ、ロシアに次いで世界第3位、輸出額では第1位。
世界三大瀑布の一つナイアガラ滝
オーロラを見られる確率95%!
カナダ北部、ノースウェスト準州の州都にあたる都市『イエローナイフ』
人口2万人足らずの小さな町だが、オーロラ観賞に最適な暗さや広大な土地という条件が重なって、【世界で最も綺麗なオーロラの街】となった。
3泊中に1回でもオーロラが見られる確率は約95パーセント!
そして、一般的なカーテン状のオーロラだけではなく、『ブレイクアップ』というレアなオーロラを見ることができる。
第7位:チェコ 1.381 point
ロマネスク・ゴシック・ルネッサンス・バロックなど、中世以来のあらゆる建築様式を見ることができる首都プラハ。
ヴルタヴァ川(モルダウ川)
プラハの中心を流れるヴルタヴァ川は、観光客で賑わう旧市街とプラハ城の間にあり、プラハを語るのに欠かせない象徴。
24年連続1位!
国別一人当たりのビール消費量は チェコが24年連続で1位。
2016年(キリンビール大学)では、年間消費量143.3リットル、大瓶に換算すると226.4本で、日本人の約3.5倍。
第8位:シンガポール 1.382 point
シンガポールは東京23区ほどのサイズの小さな島でできた多民族の都市国家。
現在シンガポールの教育では、英語中心で行われていることもあり、シンガポール人の若い世代ではほとんどが英語と自分の民族語を話す。バイリンガルやトリリンガルが当たり前のように、シンガポールの子供たちは幼児期から『バイリンガル』として育てられる。
マーライオンとマリーナ ベイ サンズ(Marina Bay Sands)
ライオンを頭に、国際海洋交易拠点であることを示す魚を下半身に配した、ライオンのマーメード『マーライオン』が作られた。
マリーナベイサンズは、シンガポールのマリーナベイにあるホテルで、カジノ・ショッピングセンターを揃えた総合リゾートホテル。
地上200m、55階建ての3つ並ぶ高層タワーの屋上を、1ヘクタールの広さの船型の庭園、サンズ・スカイパークが繋いでいるのが特徴。
世界一高い場所にあるプール【インフィニティ・プール】
地上200mの世界一高い場所にあるプールとして有名なインフィニティ・プール。
このプールは全長150m、3,900人が収容可能で、屋上にあるプールとしては世界最大級。 このプールは視覚効果が上手く使われていて、眼下に広がるシンガポールの景色を見ながら、まるで空を泳いでいるような感覚が味わえる。
第9位:日本 1.391 point
富士山
標高3,776m、日本最高峰の山である富士山は日本を代表する独立峰。
美しい朱色の「千本鳥居」
朱色の鳥居と、白いキツネがシンボルの神社。
稲荷神社は全国に約3万社あり、その総本社の稲荷神社が、京都市伏見区にある【伏見稲荷大社】
平日でも非常に混み合うことがあるため、右側通行という決まりがあるらしい。
秋葉原
パソコンやアマチュア無線の部品など電気機器の専門店や、メイドカフェをはじめ、日本を代表するアイドルグループであるAKB48のステージを見ることができる『AKB劇場』がある。
PCパーツや周辺機器など、普通の家電量販店では手に入りにくいものも手に入れることが出来る。
第10位:アイルランド 1.393 point
エメラルドグリーンの島と呼ばれるアイルランド。
ジャイアンツ・コーズウェー
アイルランド島の北端、約8kmにわたって続く切り立つ海岸線を、六角形の玄武岩の石柱群が覆い尽くすジャイアンツ・コーズウェイ(巨人の石道)。
その特異な景観は自然の造形とは思えず、まるで人の手でつくったかのよう。
六角形の柱を束ねたようなこの地形は柱状節理と呼ばれ、今から約5000万年~6000万年前に起きた火山活動により流出した溶岩が冷えて固まり、割れ目が生じたことにより形成されたもの。
アッシュフォード・キャッスル
アイルランドルランド西部にあるコリブ湖のほとりに位置し、1228年に建てられたアイルランド最古の城を改装した古城ホテル。狩猟・射撃・釣り・乗馬・ゴルフなどもを楽しむことができる。
ヨーロッパ勢強し
トップ10に6か国ランクインしたヨーロッパ勢。
・充実した教育システム。
・北欧各国で違いはあるが、基本的に医療費は無料。
・正社員とパートタイマーの概念はない。
と、うらやましい限りの社会保障(税率は高いが)
一方、戦後から変わらない時代錯誤の日本の労働環境。
高度成長期を迎え、寝る間も惜しんで朝から晩まで働き同じ釜の飯を食う【終身雇用】【年功序列】【正社員主義】という制度が誕生した。
しかし、フランスやオランダなどのユーロ圏では労働時間が厳しく定められており、『労働時間を守ることが当たり前』という文化が浸透していて、日本のように正規・非正規社員で給与が決まるのではなく、労働時間で平等に給与が支払われる。
日本の正社員とパートタイマーの給与を時給換算した場合、通常正社員の方が高くなるという事実を、ヨーロッパの人たちには理解できないらしい・・・
日本9位・・・
国内治安だけのランキングではない結果、9位に。
北朝鮮による核・ミサイル開発の継続や挑発行為、中国による透明性を欠いた軍事力の強化、さらには、国際テロ、海洋・宇宙・サイバー空間におけるリスクなど、国境を越える脅威の出現が日本に襲い掛かる。
これが、純粋に国内の治安だけのランキングなら、日本はトップだろうに。
・自動販売機が道端に設置されている
・無人販売所もある
・荷物を置きっぱなしにしても盗まれない
・電車の中で居眠りができる
・財布や携帯を落としても多くは戻ってくる
当たり前のように過ごしてきたけれど、海外では考えられない日本の治安の良さ。
日本よ、狙えナンバー1!