とうとうこの日が。
ちび達5羽のうち、2羽が里親さんに貰われていった。自分は仕事で立ち会えなかったのだが、長女と母がその場に居合わせた訳で…
正直仕事で良かった。
2ヶ月弱だが、無垢な動物を見ていると、かなりの情が移ってしまう。
今月はじめ頃から貰われていくのが分かってからは、うさぎ達のところへ遊びに行く回数が、自然に減っていた。
職場にいる自分に、長女からのライン。
(ダイヤと無印が出て行ってしまった・・・)
あぁ、あの2羽が。頭に白いひし形の模様がある子と、まったく何も模様が入っていない子が貰われて行ったのか。
その里親さんは、外でうさぎを飼っているそうで、正直わが家の過保護飼育下で育ったちびが、適応できるのかものすごく不安。自由に見に行っていいそうだから、明日にでもこっそり行ってみよう。
これから先の無事を祈りつつ、門出を祝おう。
残った3羽のちび達。いつもは空っぽのお茶碗なのに、夜になってもご飯がいっぱい余っている。知らない人に触られたのが、ストレスだったのか?
長女が1羽ずつ撫でてあげて、お父さんとお母さんを入れ替わりで、ちび達に面会させた。すると、嘘のように活発になってきた。
やっぱりうさぎって、繊細なんだな。
生後一か月頃のちび達と母さん
上の写真もそうだが、母さんのカメラ目線がいつもよすぎる。
それぞれのいい場面や可愛いところを写真に収めようと構えると、母うさぎがどこからともなくダダッと跳んできて、目の前に来てしまう。ケージの中の赤ちゃんを撮りたくてカメラで覗くと、撮りたい赤ちゃんではなく、いつもぼやけた動的な母が一面に写っている。
『お母さん、少しの間どいてください。赤ちゃんを撮らせてください。』
よし、気を取り直して。〝あっ、赤ちゃんが毛づくろいしてる。カシャッ。〟
・・・写ったのは画面いっぱいの白いぼやけた物体」。母だ。
『どんだけ写りたがりなんですかっ!別に赤ちゃんに、悪いことをしようとしている訳じゃないんですよ。』
と言ったところで、ぽかーんと、お母さん。
赤ちゃんを押しつぶしてしまうくらい、密着している。本当にかわいいんだろうな。
ちび5羽はすぐに下が産まれて、母の愛情を十分に貰えたのだろうか?と、不安になるが、残った3羽を今まで以上に、責任持って可愛がろうと娘と決めた。
写真大好き母さん。また割り込んできた。