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【離人症】自分が自分ではないような感覚

 

物心ついた頃からだったかな?

自分の脳という司令塔が動かしているはずの手や足が、とても自分自身のものとは思えずに、客観的に見えてしまう事が時々あったのは。

 

 

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出典:Pinterest

 

説明が難しい、どう言えばみんなに伝わるだろう。

 

例えば、

「あれ、自分は今何をやっているんだろう?」

「この身体、自分?」 

 

ふとした拍子に〝ほわぁん〟って感じでおとずれてくる感覚とでも言おうか。

頭の中に一枚余分な膜が張っているというか、自分の視界の先に薄いベールがかかっているというか・・・

 

歳を重ねるごとにその症状はなくなりつつあるが、あの“ほわぁん”がくる手前で、我に返りハッとなる。

  

世に言う【離人症】らしい。

 

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離人症

 

症状

 

  • 自分自身が行動しているのにもかかわらず、実感が伴わない。
  • 自分の身体が自分のものという感じがしない。
  • 自分の取り巻く環境を現実のものとしてとらえられない。
  • 時間や空間の感覚に異常が生じる。

 

離人感は女性の方が男性よりも2倍生じやすく、発症の平均年齢は約16歳。

40歳以上は稀らしい。

 

 

原因

 

明確なメカニズムは解明されていない。

疲労やストレス・てんかん・脳神経疾患・薬物乱用などで出現したり、

不安障害・躁うつ病・統合性失調症などの精神障害と併存して起こる場合とがある。

 

健康な人にもみられる症状だが、症状が強く長く続いたり、日常生活や社会生活に支障をきたすようなら治療が必要。

 

 

治療

 

特定的な治療法はないが、ストレスとの関連が強いので、カウンセリングなどでストレスの原因を見つけて、それらを減らしたり回避したりする方法を考える。

 

脳の損傷や違う病気が原因で離人症が起こっている場合は、専門医の元で原因になっている病気を治療することが必要。

 

 

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自分は数秒間不思議な感覚があるだけで、シュワっと現実に戻れるというか、感覚が戻るというかだ。

だから自分のそれが【離人症】かどうかは定かではないが、現在もたまに、キーボードを打つ両手に目がいくと、目の前で勝手に動いているマジックハンドに見える時がある。

アッと我に返り、指先から肩までを見て「あぁ、自分なんだ」と確認して、深みにはまらないようにしている。

 

ただの疲れだろうけれど。

 

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