言うこと聞かないとおばけがくるよっ!
なになに?
『鬼がくるよ』『おばけがくるよ』といった脅しが、子供に悪影響を及ぼさないかだって?
ふっ、
じいちゃん・ばあちゃん、はたまたそのご先祖さん達だって言われていたであろうしつけのキメ台詞を、今さら何言っちゃってるの、あ~た。
そもそも、脅しって言っている時点でアウト。
そう、れっきとしたしつけだと思わないと。
何でも悪影響って言っときゃいいと思って。
そんなこと言ったら、サンタクロースやネズミ世界の夢の国の住人達だって架空的存在だし。
人間にだって、虐待鬼やお化けより怖いモンスターペアレンツがたくさんいるだろうに。
鬼やおばけで人生が狂う?
自分も幼い頃祖母に『おっかないおじさんがくるよ』と言われた記憶がある。
しかし、成長過程において何一つ障害はなかったし、今までの人生に悪影響があったとは到底思えない。
だって、周囲にいる?
「わたしが小さい頃、親の言いつけを守らなかった時、鬼がくるよって脅されて結局グレたんだよね」
「おれが小さい時、ピーマンを残したらお化けがくるよって言われたがために、いまだに就職できないんだよね」
・・・強引だけど、悪影響っていうのはこんな感じのことを言ってるんでしょ?
「架空の怖い存在で子供を脅し、心理面に影響はないのか」なんて要らぬ心配をしているよりも、子育て世代にもっと真剣に考えてもらいたいことがある。
出先で傍から聞こえてくるお母さんやお父さんの子供に対する叱り方なのだが、もはやそれはしつけとは言えず、親の自分勝手な言い分にしか聞こえないからだ。
「言うこと聞かないんじゃ、勝手にしなさいっ!」
(言ったくせに子供が好き勝手やり始めるとキレる)
公共の場で子供に何の理由も説明せずに「静かにしてっ!」
(親の声が一番うるさい)
物が欲しいと駄々をこねる子を無視。
(泣きじゃくる子が気の毒で買い物が楽しめない)
あれじゃ子供もかわいそうだよなっていつも思う。
子育て真っ最中の人は無我夢中で頑張っているのだろうけれど、もう少しどうにかならないものかと。
親の何気ない言動が、知らず知らずのうちに子供を傷つけてしまっていたり、間違ったしつけをしちゃってるんじゃないのかと、いつも大きなお世話心が発動しっぱなしで、なかなか忙しい自分の心である。
ばちがあたる
畏怖の念。
おそれ慎むっていうか、謙虚な気持ちを持つことは大事だと思う。
『神様が見ているかもしれないから罰当たりなことはできない』
そういう自制心をはぐくむためには、お化けがきたって鬼がきたっていいと思うんだけど。
「ご飯を粗末にすると目がつぶれるよ」
「嘘を言うと閻魔様に舌を引っこ抜かれるよ」
要は言い方の問題なんだろうな。
『悪いことをしたら、怖いものが来るんだよ』だけではなくて、
『普通にしていれば怖いものはこないんだよ』ということも分からせて、むやみやたらに怖がらせないようにするのが大事かと。
とにかく、今は何でも心配しすぎ。
しかし、心配しすぎて頭の中がこんがらがってしまっては元も子もない。
とにかく親子は壁にぶち当たるもの。
そんな中、こういった迷信というか昔から言われ続けてきた事って、しつけの一つとして大事だと思うんだけど。
違う?
自分の頭が固いのかな?