劣化が止まらない…
マスコミや各種記事で最近よく見聞きする言葉『劣化』
特に、歳を重ねた女優や元アイドルたちに狙いを定め、どこの誰だか分からん一般人が、
「〇〇の劣化が止まらない。」
と、騒ぎ立てている。
まぁ、それにつられて雑誌やネットを見てしまっている自分もいるわけだが、どうも見終わった後の気分が良くない。もやもやが残る。
著名人のうわさ話にちょくちょく出てくる、
【ある親しい関係者】がなかなか曲者で、なんでも知っているかの風に話しているけれど、「あんた本当に直接本人から聞いたの?本当に仲いいの?」と、突っ込まずにはいられないのである。
芸能人の学生時代の写真をどこからか引っ張り出しては、
「〇〇整形疑惑!過去写真と比較っ!」
?!
そりゃ、顔変わるだろぉ~っ。どう考えたって。
多かれ少なかれ、整形している人もいるだろうけどさぁ、例えば自分の小さい頃の写真を知らない人に見せたって、同じ人物のだと分かる人は、あまりいないと思うよ。
ごく当たり前に歳をとっていく人間。
10年も前の映像と今を比べたって、そりゃあ、老けてるよ。
シミシワ一つ増えない化け物みたいな人が、この広い世の中には一人くらいいるのかね?
批判している人たちは、そういった人間離れした人を求めている訳?
二次元世界と三次元世界をごちゃまぜにしちゃならないよ。
例え整形したとしたって、コンプレックスがなくなって自信が持てるくらいの手直しならいいんじゃない?
綺麗になっているなら尚更いいじゃん。
ただし、病気のように整形を繰り返して、何が何だか分からなくなっちゃっているような人は、絶対に賛成できないけれど。
みんな口を揃えて『劣化』と言うけれど、歳取ったって綺麗な人は綺麗。
カッコイイ人はカッコイイ。
オーラが違うし、明らかに華やかさが違う。
というか、自分を知っている人ってカッコイイ。
そもそも、劣化という言葉を人間に使っている時点で失礼。
言い始めがどこの誰だか知らないけれど、自然の摂理として人は年老いていくもの。
他人に劣化していると平気で言える人は、着々と進んでいる自分の老いには気づかないのだろうか?
他人の批判ばかりしている人は、よっぽど自分自身に劣等感があるのだろう。
きっと、それを認めなたくないから、批判することで他人に擦り付けているんだな。
しかし、そんなの一時しのぎでしかないのにね。
まずは、自分を良く知らなくちゃ。
鏡に映っている自分はかっこいい?きれい?
外見だけではない、それ以上に心の中は?
話題作りもいいけれど、自分のことを棚に上げて、人の粗探しに躍起になっている人は、自分で自分の価値を下げてしまっているかもしれませんよ。