病気などで子宮がない女性に、妊娠・出産を目的に第三者の子宮を移植する子宮移植の臨床研究を、慶応大のチームが2017年内に学内の倫理委員会に申請する方針であることがわかった。
海外では出産例もあるが、国内で実施されれば初めて。子宮移植は赤ちゃんを得ることが目的で、心臓や肝臓の移植のように本人の生命維持のためではない。このため、倫理委員会や関連学会の承認を得て、先天的に子宮がない「ロキタンスキー症候群」という病気の女性を対象に3年間で5人に移植する計画だ。子宮は母親など親族から提供を受ける。将来は子宮頸(けい)がんなどで子宮を失った人も対象になる可能性がある。
ロキタンスキー症候群
5,000人に一人の割合で発症すると言われている。
先天的に膣が欠損し、機能性子宮がない。
子宮は機能していないが、排卵はあるということで、自然出産はできないが、体外受精により受精卵を作ることが可能。
体外受精と代理出産を用いることが、遺伝的な自分の子を持つ唯一の手段となる。
子宮移植
事前に夫婦の受精卵を凍結しておき、臓器提供を受ける人に、ドナーの子宮を移植する。一年以上かけて拒絶反応の確認や免疫抑制剤を減量しながら、移植した子宮に問題がなければ、夫婦の受精卵を体内に戻す。厳重な妊娠管理の元、帝王切開で出産する。
倫理の問題
臓器移植は生命維持のため、子宮移植はQOL(生活の質)向上のため。
他の臓器と同様、臓器売買の危険性がある。
臓器が資源のように扱われてしまう恐れがある。
出産が済んで子宮を摘出してしまえば、免疫抑制剤を一生服用する必要がなくなる。
自分的には、女性が資源化されないかというのが心配。
だが、代理出産よりも、自分の体内で10か月の間、徐々に育っていくわが子を実感できていいと思うし、その子に対する愛情というか責任的な感覚も、なおさら強く感じられるのではないかと思う。
だから、疾患があり妊娠することができなくて、純粋に自分の子供が欲しいと願っている人には、良い選択肢ではないかと。
あとは、安全性が100パーセントならさらに良い。
あくまでも自分個人の意見だが。
不妊治療を長い期間受けている方や、病気や怪我で妊娠できなくなってしまった方、そして先天性疾患がある方たちの中には、どうしても子供が欲しいと望んでいる方が大勢いる。
一方、当たり前のように難無く二人の子を妊娠して、出産できた自分。
実はこれってすごい事だった。
年を重ねるごとに、世の中がだんだんと分かるようになってきたら、子供を無事出産できるって、すごいことなんだと、ひしひしと身に染みて感じるようになった。
当たり前のように産んで、産まれて、育てて、育って。
当たり前のように五体満足。
実は違うんだなぁ・・・
たまには、普通に生まれてこれたことを、ありがたがろうねって娘と今、話していたところ。