結婚式やお葬式などの厳粛な場面に限って、普段では見過ごしてしまうような些細なことが目に入り、たいして面白くもないのに何故か笑いをこらえるのに必死になってしまう。
そして、それをこらえればこらえるほどドツボにはまってしまい、
我慢できずに吹き出そうものなら、『不謹慎な人』のレッテルを貼られてしまう。
高度なセンスの笑いは人間だけ
喜びなどの感情を表現することなら他の動物もできるらしいが、ユーモアを感じて笑える高度な技を持つ動物は、今のところ人間だけみたいだ。
笑いとは、ギャップによって生まれるとされていたが、現在では『自分の間違い・自分の思い込みがはずれたこと』に対して笑ってしまうという説が有力らしい。
すなわち、自分を客観視できないと笑えないということだから、よく笑う人は頭が良いということになる。
自分が子供の頃のお笑いバラエティ番組と言えば、ドリフの8時だよ全員集合・ひょうきん族・お笑いウルトラクイズと、ゴールデンタイムに家族で見るには結構、刺激の強い番組がたくさんあった。
当時の番組内では、下品な言葉や意味深な言葉が平気で使われていたが、思春期の自分は意味も分からずげらげら笑っていた。
お笑いウルトラクイズにいたっては、回答を間違えてしまうと海に落とされてしまったり、爆破されてしまったりと、とにかくハチャメチャだった。
しかし、当時の自分世代の子供たちが、それらの番組に悪い影響を受けたかというと、決してそうではなかった。
自然と「あそこまではやってはいけない。」というのを分かっていたから。
子供ながらに「あんなことを言われたり、危ないことをされるのは嫌だな。」って、笑っていながらも心の奥底で感じるものがあったんじゃないかと思う。
親も一緒になってテレビ見ながら、
「危ないっ、馬鹿な事やってるね~」と強く批判していたけれど、それ自体を見てはいけないと言われた覚えはなかった。
だが今の時代は、バラエティ番組を子供に見せることに少し抵抗がある親も多いかと思う。
昔のノリでテレビを作っていたら、間違いなくクレームの嵐だろう。
しかし、
脳科学の専門家:澤口俊之先生が、人間の総合的能力で社会生活を営む上で欠かせない、人間性知能の複数の要素の中で代表される一般知能を高める習慣として、
- 母親との接触時間を多くする
- バラエティ番組を見る
- 魚を食べる
が良いということで、
一般知能が高いと成功者になれる確率が多く、また一般知能が高い人たちが多い国は、国民総生産(GNP)も高くなるらしい。
バラエティ番組に関しては、次から次へとやり取りされる言葉の掛け合いを予測しながら見たり、冗談で笑ったりすることで脳に良い刺激があるんだとか。
笑いの種類も様々
- 自発的な笑い(自分で作り笑顔する)
- 他人の行動に対して自分の意思を伝える笑い
- 馬鹿にするような否定的な笑い
その中でも新生児微笑なるものは、大変によくできている人間の仕組みだと思う。
よく産まれたての赤ちゃんが、にやっと笑うのをご存知だろうか?
子供がいる人は見たことがあるだろう。
多分というか、かなりの確率で面白くて笑っているのではなく、本能で出てしまう
にやっ笑い。
そんな赤ちゃんの表情を見ることが出来たら、家族はデレデレと幸せな気持ちになってしまうはず。
子育てで大変な養育者に、少しでも気を紛らわしてもらおうとする、人間の本能の笑いなのである。
笑う門には福来る。
笑う事の効果。
- ストレス軽減:笑うと副交感神経が刺激されて、血行促進や緊張をほぐす効果があり、リラックスした状態になる。
- 免疫細胞(NK)増加で病気をやっつける:笑うことで免疫力を向上させる方法は、がん患者を診る病院では広く認知されている方法。治療の一環の中には落語・漫才など、患者を笑わせるプログラムを導入している病院もある。
その他、他人とのコミュニケーションがうまくいく・恋愛成就など。
笑うっていいことだらけ。
みなさんが楽しく笑える機会が一つでも多く増えますように。