中国で社会問題にもなったゲーム【King of Glory】にはまりすぎて、ほぼノンストップでプレイしていた広東省に住む女性が、右目を失明してしまった。
にわかには信じがたいが、医師によると眼精疲労が原因だという。
King of Glory『王者栄耀』(おうしゃえいよう)
2015年11月26日に発売された、騰訊(テンセント)・天美スタジオ開発のチームストラテジーゲーム、マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ(MOBA)型の基本プレイ無料のスマホゲーム。
出典:Why China’s Honour of Kings is so popular: it’s all about communication | South China Morning Post
失明した女性は、世界最大の売上高を誇る中国のゲーム会社『テンセント』が販売するゲームに夢中になり、仕事中もパソコン画面と向き合っているが、仕事が終わってもスマホでゲームをするという繰り返しで、ゲームに夢中になり過ぎて食事を忘れることもあったほどだったという。
それを見かねた両親の、「失明するかも知れないよ」の忠告も聞かず、最悪の結果になってしまった。
中国全土だけでも実に2億人という【King of Glory】のゲーム登録者を持つ『テンセント』は、「12歳未満は夜9時までの1日1時間まで、12歳~18歳は1日2時間まで」とゲームをすることへの制限を促していたというけれど、登録時の年齢申告を偽って制限を突破するケースが多いだろうから、実効性には疑問が持たれる。
しかし結局、提供側は登録時の利用規約を承認してもらうということで、ほとんどの責任逃れ?は出来るようになっているし、ゲームのしすぎに注意しましょうとか言っているけれど、あくまでも表向きの発言なのである。
ということで、今回の失明という件に関しても、本人の不注意ということになってしまうだろう。
ましてや、子供の事故に関しては、ゲームをしないと仲間との話題に入れないなど社会的な問題もあるだろうが、それよりも何よりも保護者の責任である。
本当に子供の心身の健康を考えるのなら、時と場合によっては心を鬼にしないといけない。
『うちの子はゲームばかりしていて困っちゃう』とお悩みの保護者の皆さん、
後悔先に立たずですよ。